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野球選手がWBCを辞退する理由

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 WBC2017、アメリカ代表に敗戦してベスト4で終わった日本代表。

 

 小久保裕紀監督のもと、破竹の6連勝で準決勝に臨んだ日本代表でしたが、アメリカの実力に押し切られる形となってしまいました。

 

 さて、この野球の世界大会・WBCの中で野球ファンが毎回思うのは「日本がベストメンバーだったら・・・」ということです。

 

 今回のWBC2017ではダルビッシュ・岩隈・田中・前田といった現役メジャーリーガーが相次いで出場辞退を申し入れています。

 

 現役メジャーリーガーの辞退といえば、2006年の第1回大会の松井秀喜さんの辞退は大きな波紋を呼びました。

 

 松井秀喜さんは、2009年に日本人初のワールドシリーズMVP、2013年には国民栄誉賞を受賞した、日本が誇るスーパースターです。

 

 イチロー選手がチームを引っ張り絶賛されていた一方、辞退した松井さんに対しては猛烈なバッシングが起こっていたのです。

 

 出場するのか出場しないのか、マスコミの報道が二転も三転もする状況に、初の世界大会で興奮していた野球ファンも不安を隠せません。

 

 そして、不安が怒りへと変わっていきます。

 

 匿名掲示板では「裏切り者」「国賊」「反日選手」「金の亡者」「人間のクズ」といった凄まじい罵詈雑言が飛び交います。

 

 ただ、全ての野球ファンが松井秀喜さんをバッシングしていたわけではなく

 

「チームから出場を止められたのでは」

「シーズンで結果出せないと本末転倒だろ」

「4年60億の大型契約してるのに、ケガしたら大問題になる」

「60億円も貰えるなら俺でも辞退するわw(←誰?)」

 

 といった、松井さんの出場辞退を冷静に受け止めていたファンも多かったのです。

 

 WBCの出場についてアメリカで問題になったのは、WBCが終わってしばらく経ってからのことでした。

 

 出場した選手がシーズンで不調に陥ったり、故障者リストに登録されたりして、WBCの影響で普段と違った調整をしてシーズンに臨んだのが不調や故障の原因なのだろうと言われました。

 

 断定はできずとも、可能性としては十分に高いと言えそうです。

 

 プロスポーツ選手にとっては、契約しているチームでの仕事が最優先。給料を貰っている限り、雇い主の下で働くのは当然という見方ももっともです。

 

 極端な言い方ですが、「WBCでケガでもしてシーズンで結果出せなきゃクビにするぞ」と詰められたら、拒否することはできるでしょうか。

 

 これはスポーツに限りませんが、大きな仕事に立ち向かう人には余裕と自信、そして勇気があります。

 

 チームメイトは全員競争相手、常にサバイバル状態のプロスポーツの世界ではプレッシャーも並ではないでしょう。

 

 今回も数多いメジャーリーガーや、日本の至宝・大谷翔平選手が辞退を表明しましたが、もう昔のような批判はありません。

 

 WBC辞退に対しての理解が深まってきたように感じます。

 

 それでも、読売ジャイアンツの菅野智之投手のように「野球人気につながれば」と言ってWBC出場を決めてくれた選手もいます。

 

 他の侍ジャパンのメンバーも同じ気持ちだったのでしょう。結果はシーズンには関係ない。出場するリスクも大きい。

 

 だからこそ、日本プロ野球の代表として出場してくれる選手は素晴らしいのです。損得勘定を抜きにした感情や行動は人の心を動かします。

 

 こういう大会では、試合への思いが強い選手たちがやはりベストメンバーなのです。

 

 シーズンでの活躍も期待しています。