リスクマネージメントができない人生

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最近「一つのバスケットに卵を入れるな」という言葉を見ました。投資ビジネスやらで使われている言葉で、一つのバスケットに卵を全部入れた場合、そのバスケットを落とすと全部割れて終わりだよ。だからリスクを避けるために複数のバスケットに入れておきなさい。という意味なのですが、僕はこれができません。

就職活動をしている学生の行動にも見られるように、企業へのエントリーは複数出すのが当たり前になっています。不採用でも別の企業を受けて次のチャンスを狙う。これがリスク分散と言われるものです。投資をを知らない学生でもリスクマネージメントを自然に行っています。

僕はこのリスクマネージメントが絶望的にできません。苦手というよりも、全くできないと言うのが正しいです。できない理由は精神的な問題です。一つのことを始めるとそればかりが気になって他を見る余裕が無くなってしまうのです。

就職活動でもそうでした。エントリーする前から「この会社は大丈夫か」「自分がやっていける会社はどこなのか」と散々考えて、一つだけエントリーします。この時点で他の会社が見えなくなります。嘘くさいと思いますか? 本当なんです。

エリート学生でさえ手駒を複数用意して内定を勝ち取る時代に、一つしかエントリーをしていない要領の悪い学生が内定を取れるわけがありませんでした。不採用通知が届いてから次の企業を探す、そこに落ちたらまた別の企業を探す・・・そんなことをやっていたら無内定で卒業しました。

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僕は肉体的にも視野狭窄を抱えていますが、精神的にも視野狭窄な面が見られます。改善しようと思ってもできません。健常者なら「同時にいろいろするだけやん。何でできないの?」と思うかもしれません。

精神障害者は自分の状態を周りにうまく説明できないと言います。それが障害者理解を遠ざける一番の原因なのですが、僕自身もなぜこれほど同時作業ができないのか分からないし説明もできません。ただ、ひたすらに苦しんでいます。甘えや無能だと言われても返す言葉も出ません。

去年、非正規労働を続けながら資格を取っていれば正社員への道が開けていたかもしれません。正社員登用の実績もある会社です。若い契約社員が頑張って正社員を勝ち取りました。

僕は目の前の仕事だけでパンク寸前になり、正社員へのコンプレックスや憎しみも合わさって脳がおかしくなってました。発狂寸前でした。

同時作業ができない僕が仕事を続けながら転職活動をするのは不可能でした。家に帰っても常に不安で、正社員からの叱責が夢に出てくるほど追い詰められていました。この時点で解決策は「仕事を辞める」以外に考えられませんでした。

何年も同じ仕事を続けているのに余裕が生まれない。モチベーションは下がる一方。そんな状態がずっと続いていました。去年の冬は性格が合わない正社員との仲が一層険悪になって、職場に行くだけでも嫌でした。そして次の仕事も決めないまま仕事をやめました。

健常者なら、ここでリスクマネージメントを考えて働きながら転職先を探していたでしょう。脳が器用じゃない僕は一度頭を空にしないと次の行動が始められません。そういう生き方で子供の頃からいろんなものを失い、取り逃してきました。

あまりにも非正規、あまりにも不器用。そんな非正規な人間の話です。