TAKAGIの非正規ブログ

健常社会に疲れて休養中

学校の「ブラック部活動」が改善されない理由

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近頃、学校の部活動をめぐる問題がたびたび起こっています。そんなに大変なら部活動を廃止すればいいんじゃないの…と思っています。

学校によっては部活動が強制になっていて(僕の学校もそうでした)、そこまでして部活動を続けなければいけない理由は何なのか、考えさせられます。

学習指導要領において部活動は「生徒の自主的、自発的な参加により行われるもの」と位置づけられています。子どもがしたくなければしなければいいのです。

部活指導のために教師になる人たち

学校といえば、まず勉強が最優先されるべきと考えられていますが、部活指導を目的に教師の道を選んでいる人が半数ほどの割合でいます。

子どもの成長に立ち会えるのは教師だけが味わえる仕事の醍醐味です。それを見たくて教師になる人も多いです。部活動を通して成長する子どもを見るために教師になる人がいてもおかしくありません。

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SLAM DUNK

部活指導で生徒が成長するのは教育者・指導者として、おそらく至上の喜びだと思います。中毒性があるのかもしれません。

何にせよ、部活動を悪しきものだと考えていない教師が多くいることが部活動問題を改善できない一番の理由になっています。

専門外の部活指導を任される苦痛

学生時代にバリバリとスポーツをやっていて、指導に自信のある先生が部活指導をすることは問題ありません。

しかし、まったく専門でない部活を指導する場合は誰が得をするのでしょう。先生は嫌な負担が増えるだけだし、素人の指導者に教えられる子どもにも一つも良いことがありません。

まったく知らないスポーツで中学生30人を上手に指導しろと言われ、上手に指導できる人なんてほとんどいないと思います。

部活指導をやりたい教師が半数いる反面、部活指導をやりたくない先生も半数いるのです。そういった先生が悲鳴を上げてSOSを出しています。

なぜ専門の指導者がいない部活があるのかというと、公立学校の教師の異動が多いのが理由です。当たり前ですが教師の部活経験を見て異動先を決めているわけがありません。

例えば、バスケットボールの指導に定評のある先生がいて、その人が別の学校に行ってしまうとバスケ部を受け持つ先生がいなくなります。それでも部は存続します。

ここが学校のおかしなところです。教えられる人がいないのに、なぜ廃部にしないのでしょうか。野球部のない学校、サッカー部のない学校、普通にあります。先生の都合でクラブを廃止しても構わないと思います。

部活動がなくなると困る保護者

共働きをしている家庭にとって部活動はありがたいものです。家を空けた状態で中学生くらいの子どもに鍵を渡すと何をするかわかりません。

ワルぶって財布から金を抜き取ったり、通帳やハンコを持ち出したり、物を盗んだり…。子どもに鍵を持たせるリスクは非常に高いのです。

自分の子どもを信用できても、親はその子が連れてくる友人までは信用できません。自分がいないときに家を溜まり場にされるのは何より避けたいことです。

そんな保護者にとって、部活動はまさに天の恵みになります。子どもが家に帰ってきて悪いことをする不安が消えるのですから。

タダで子どもを学校に預けられるだけでなくスポーツまでさせてくれる。共働きの親には部活はメリットだらけです。

部活に関わる教師たちの同調圧力

部活動で苦しんでいる先生が多いのに部活動が無くならないのは、結局のところ、部活指導をやりたい教師が大声を上げて阻止しているからです。

子どものため。成長のため。そう言えば誰からも反論されません。部活動を推進する教師は自分たちが部活をするために子どもを利用しています。

こういった体育会系のパワハラじみた空気が学校にできあがっているからこそ、部活動の廃止は実現しないのです。

部活指導をやりたくて教師になった人間が多い(特に中学校)世界なので、現場でいくら悲鳴が上がろうとも現場で潰されてしまうのが実情です。

「部活動はやりたい先生だけでやればいい」と言ったところで通用しません。「あなたは生徒のために頑張る気がないんですか!」と圧力を掛け、やりたくない先生まで道連れにするのが学校です。

また、管理職が異常に周りの学校の目を気にします。隣の学校が部活動をやっているのにウチだけやめるわけには…といったふうに、すぐ公務員特有の事なかれ主義が顔を出します。公務員は自分から改革しようとは微塵も考えません。

学校の労働環境が悪いのは、自分たちで首を絞め合っているロープをいつまでも離そうとしないからなのです。

強制力をもって部活動の規制を

2017年1月に、文部科学省が「部活動の適切な休養日」を全国の教育委員会に通知しました。当然こんなものが守られるはずもなく、まったく無駄な結果に終わっています。

現場の管理職や教師が自分たちでブラック部活問題を解決できないのは明らかです。国が強制力をもって規制に踏み切らないと問題は解決されないでしょう。

最長でも平日は週3日、土日はどちらか1日だけ。管理職が責任を持って通告しなければいけません。部下の労働環境に責任を持てない管理職など、何のためにいるのか分からない。

部活指導はやりたい教師だけでやればいい。部活をやりたくない先生まで道連れにするのは、もうやめましょう。