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東京オリンピックについて思うこと

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2020年の東京オリンピックの大失敗を願っている。政府や組織委員会の対応が余りにも酷すぎて笑えなくなっているからだ。見通しがないのに無責任に開催を引き受け、国民に迷惑しか掛けていない。

今から5年前、ブエノスアイレスで開催されたオリンピック委員会において、2020年の夏季オリンピック開催地が東京に決定した。夏季の開催は実に56年ぶりで、日本は歓喜の渦に包まれた。しかし、オリンピックをめぐる問題が多すぎて国民の関心は呆れと憎しみに変わっている。

はじめに

最初に言っておくと、私はスポーツが大好きだ。オリンピックを否定する気も無い。大舞台に向けて4年間ストイックに練習を積んできた人達を尊敬しているし、オリンピックが巻き起こす興奮と感動も十分に知っている。

問題は、東京オリンピックの運営に関わる卑しい人間たちだ。平和の祭典は利権が絡んだ醜いイベントへと姿を変え、権力者が肥えるために国民が奴隷の如く扱き使われようとしている。オリンピック組織委員会が公開した大会ボランティアの募集要項では、プロレベルの能力を持った人達を求めていた。その厚かましさが一瞬で国民の批判の的となり、たちまち炎上した。

今回記事を書こうと決心したのは、Twitterでつぶやいたツイートが自分の予想以上の勢いで拡散されたからだ。これがそのツイート。

東京オリンピックのボランティア特設ページを見ていて「これはさすがに考えられない」と怒り心頭で夜中にツイートすると、半日もしないうちに爆発的にツイートが伸びた。休憩時間にスマホを開くと通知が止まらない。

嬉しかったのは寄せられたコメントだった。賛否両論でバズったのではなく、ほとんどのコメントが賛同意見だった。東京オリンピックに対する不平不満、疑問を持っているのは自分だけではないと思った。日本国民の多くが組織委員会のやり方が間違っていると感じている。

コメントの一部を紹介

「大会関係者を乗せた車の運転手がただのボランティア・・・大丈夫か?」
「誰がこんなリスク高なことをやるのか わしは報酬があってもやらん」
「おいおい、運転手がボランティアって東京都はなに考えてんだ?もう失敗しか見えない。」
「10日以上タダ働きで上級国民移送とか死んでもやらん。事故したらどうすんのや。地方民が簡単に東京運転できると思ってんのか」
「マジですか?ガセにしか思えない。きちんとタクシー会社やバス会社と契約すべきです。」
「車は自前か。保険はどうするのか。燃料代はどうするのか。疑問がたくさんですな」
「自動車一万台、五輪委員会がレンタルするんだよね?」
「まさか、自動車持参のボランティアじゃないよね?」
「車自前は流石に草」
「はーほんま馬鹿しかいないのな 金をケチる部分が検討ハズレすぎる」
「いやいやいや、東京都内は交通網充実してるだろ?わざわざ渋滞に加担して排ガス増やすなや、電車バス使えよ。ほんま、組織委員会頭悪いな。」

自動車の二種免許が必要?

私は自動車を運転しないので「二種免許」を知らなかったのだが、簡単に言うとバスやタクシーなど旅客運送するための免許のことだ。普通自動車免許を持っていても二種免許まで持ってくるボランティアは多くないだろう。これは法律違反じゃないのかと思って見ていると、コメント欄で以下のようなやり取りがされていた。

「要普通自動車免許って書いてあるけど、これ二種免許必要な案件じゃないのか? 旅客を運ぶには二種免許が必要なんだよね?」
「ボランティアがやってる事だから旅客輸送に該当しないって事で法的には問題ないのかもしれないけど、これ、どうなんだ?」
「現役タクシー乗務員です。二種免許が必要になるのは人を乗せて運び、運賃をもらう場合なので今回のケースでは二種免許は必要ないと思います。」

ボランティアは運賃を取らないので免許は必要ないとのこと。タダ働きだから免許は必要ない。組織委員会がこれを狙っているのなら酷い話だ。しかし、それ以上に重大な問題があった。

危機意識の完全欠如

ボランティアが要人の運転手をするにあたり「こんなの、テロやりたい放題じゃないか」という内容のコメントが一番多かった。

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東京2020大会ボランティア特設ページより引用

後部座席に乗っている人物、どう見てもスーツを着た要人とその秘書である。運転手は大会ボランティア。組織委員会が本気でボランティアだけに運転手を任せる気であるのなら、はっきり言って気が狂っている。誰がこの偉い人を警護するのだろう?

私が東京オリンピックの組織委員会に憤りを感じているのがこういう部分だ。平和ボケしすぎているのか、ただ何も考えていないだけなのか、とにかく杜撰で責任感や危機感を何も持ってないのが伝わってくる。いい加減すぎる。これに関するコメントもいくつか載せておく。

「テロリストは喜んで応募するでしょうね。」
「これ、かなりザルでしょうからテロ組織関係の人間でも簡単に潜り込めるって事ですよね。ユニフォームと身分証明書まで出してくれるとか、何か企んでいる人からしたら最高の条件では。」
「暗殺し放題。」
「コレ、テロ起こしてくださいって言ってる様なものって思ったの自分だけ?」
「自爆テロが捗りそうな募集内容」
「いやいやこれは、普通にプロ雇うか、警視庁関係者にしろよ……。」
「上級国民の送迎に素人とかw 警察に任せろよ・・・」
「テロに対する意識ヤバいですねw」
「セキュリティ意識の低すぎる運営。平和ボケしすぎやろ。」
「単純に金の問題もあるけど、各国の要人を乗せるのに『素人』に任せる気でいるのが一番の問題ですね…」
「だから言ったろ、やらせようとしてることがボランティアの限度超えてるんだって」
「これらを集める広告宣伝費には数十億でも数百億でも使うけど、おまえら日本人に払う金は一円たりともありません、ってことですよね ほんと気が狂ってる」

たった1日でここまで突っ込まれているオリンピック組織委員会の間抜けさには開いた口が塞がらない。この運転手を10,000人集める気でいるのにはさらに呆れてしまう。こんな案件、一体誰が応募に来るの?

不信は五輪エンブレムから始まった

2015年、東京オリンピックのエンブレムが募集された。私の知り合いも「選ばれるわけないよなあ」と言いながら応募していた。そして翌年、最終候補から正式なエンブレムに選ばれたのは国民投票で最も不人気だったものだった。選考方法が不透明である上に真っ黒すぎる審査委員。パクリ、コネ、癒着など全て忘れ去られて今に至っているが、国民の不信感はここから徐々に現れてきた。

そして、この選考過程において誕生したネットスラングが「上級国民」だ。エンブレムのパクリ盗作問題に関して、エンブレム審査委員長が「デザイン界では盗作ではないが、一般国民にはわかりにくい、残念ながらわかりにくいですね。」と上から目線で言い放ったのが発端だった。

結局、オリンピックに関わっている人間は自分達を選ばれた国民だと信じていて、一般国民は奴隷としか思っていないという、その本性が明るみに出た。こういう思い上がった連中のために頑張る理由はどこにもない。ボランティアには絶対に参加してはいけない。

 

国が教育機関に圧力を掛けてしまう

東京オリンピックのボランティアに学生の参加を促すため、スポーツ庁と文部科学省が全国の大学・高等専門学校に、大会期間中に授業を行わないように通知した。もはや形振り構わずの行動で、学生を無理矢理ボランティアに押し込めてしまおうとする魂胆を隠す気もない。さらに国は多額の費用を使いボランティア募集の広告を打ち出す考えを持っている。広告会社に金は出すが、ボランティアには金を出したくないようだ。上級国民だけが儲かるシステムに納得できる国民がいるのか。金の使い方が間違いすぎている。

それでもまだ、オリンピック組織委員会の傲慢さは消えない。ボランティアに参加させてやるという偉そうな態度が伺える。もう土下座して頼まなければいけない状態になっているのに気が付いていない。

体験活動の教育的意義とは

日本の教育では「体験活動」が重要視されている。度重なる学習指導要領の改定の中で体験活動の重要性が唱えられ、ボランティア活動、社会奉仕体験活動、自然体験活動を通じて社会の形成に参画する態度を養うのがねらいとされている。

半強制的に子どもに体験活動をさせて「生きる力」を培うのは分からないでもない。ただ、今回の東京オリンピックのボランティアで得られるものは何だろう。有名な脳科学者はボランティアに関してこう言っている。

「大きな大会を運営する上でのさまざまなノウハウや技術があり、そのようなことを現場で見聞きするのはとてもよい経験になると思う。座って授業を受けているよりもはるかに大きな学びがあるだろう。」

半分は同意できる。あとの半分は同意しかねる。ガバガバの見積もり、パクリ、不正、インチキ、危機意識の欠如、いい加減な運営、まともにボランティアも集められない委員会。こんなろくでもない運営陣から何を学ぶのだろう。

おわりに

繰り返し言うが、私は東京オリンピックの大失敗を心から願っている。というより、あの組織委員会では失敗以外のビジョンが見えない。安全面の配慮も全く無い。テロが起きたらどうする。ボランティアが事件に巻き込まれたらどうする。どうせ誰も責任を取らない。

無責任に開催を引き受けて世界に恥を晒した場合、4年間努力を続けてきた選手に土下座して詫びてほしい。今からでもオリンピック開催の権利を返上してちゃんと運営できる国に任せるべきだとさえ考えている。

オリンピック関連の報道を見るたびに腸が煮えくり返ってしまう。世界がスポーツで一つになれる4年に一度の平和の祭典。それを悪用する人間どもに腹が立って仕方がなくなり、この記事を一気に書き上げた。