いつまでも定職にもつかないでブラブラして!
「定職につけ」とは、おそらく正規雇用になれという意味なのでしょうが、成人しても正社員にならず生きていく人間ってどうなんでしょうか。
結論から言うと、わたしは別に構わないと思っています。
その人が正社員にならないことで、誰にどれだけ迷惑が掛かっていますか。子供がいるのに食事を食べさせない、学校に行かせないような状況ならさすがに話は変わりますが、そんなケースは稀です。
親のスネをかじりながら生きていくのもまた一つの生き方。お金持ちが貯金をしても景気は良くなりません。定職につかない子供がお金を使ってあげたほうが経済も回るというものでしょう。
さて、厚生労働省が発表している「若年者雇用を取り巻く現状」という資料によると、非正規労働者の割合はこれだけ増えています。
16.4%(1985年) → 20.9%(1995年) → 32.6%(2005年) → 36.7%(2013年)
さらに25歳から34歳の非正規労働者の割合も、20.5%(2002年) → 27.4%(2014年) と増加しています。数字を見ても、正社員至上主義が崩れ去っているのは一目瞭然です。
それでも国民の意識はいまだ変わらず、正規雇用じゃないとダメだという人がほとんどです。結婚ができなかったり、ローンが組めなかったり、非正規雇用の現状は厳しいものがあります。
そういう現実を知っているからこそ、日本人は正規雇用の椅子を奪い合います。あまりにも冷酷な日本社会。
弾かれた者は自己責任で死ぬべきだと、社会が言っているようです。