三省堂が選ぶ新語大賞2016でグランプリになった『ほぼほぼ』。
ほぼほぼ使いも増えてます、僕は今のところ使ってません。口に出した時の感覚が気持ち悪いからです。
今でも使わない言葉に「真逆(まぎゃく)」があります。「逆」と何が違うのか、などと言い訳をつけて使ってません。
こういった新語を流行らせたり使ったりする人間たちは誰なのでしょうか。
そう、健常者です。
言葉は常に進化する生き物です。新しい物を取り入れるには勇気が要ります。
眼鏡をコンタクトレンズに変えるとき。黒髪を茶髪に変えるとき。ストレートヘアにパーマを当てるとき。健常者はすぐ流行についていく。
こだわりが強い非正規人間は環境の変化に弱く、新しい言葉に馴染めない。「あれ?こいついきなりほぼほぼ言い出して調子に乗ってねえ?」と思われたらどうしよう、とか…。
だけど、ほぼほぼを簡単に使えてこそ一流の健常者だと言えるのでしょう。古い価値観を捨てたいのなら新しいことに挑戦するべきです。
健常者になるためにもっと新しいことを取り入れなければならなかっ太。
というわけで、ほぼほぼの練習を始めます。
「阪神広島戦の試合予想はほぼほぼ当たってるだろう」
「おれの人生はほぼほぼ終わっている」
「非正規雇用からの人生逆転はほぼほぼ不可能だ」
「ほぼさんとほはばはほぼほぼそろってる」
最後は言葉遊びに走ってしまうあたり、ほぼほぼオタクじみてますが、書いていくうちに抵抗がなくなってきました。
でも言葉に出すのには勇気がいる。ただでさえちゃんと喋れない人間が、いきなりほぼほぼとか言い出したら周りはどう思うだろう。
「えっ、ほぼほぼとか使ってるの?」「もしかしてほぼほぼとか言っちゃうタイプ?」「調子のんなキメーんだよ!」と突っ込まれた時にどう返事すればいいだろう。
こんなことを考えてる時点で、もはや健常者ではない気がする。
新しいものはどんどん取り入れていきましょう。